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ペットボトル症候群

 若い人たち、時には小学生などの子供たちの中でも、清涼飲料水を沢山飲んでいるうちに、「糖尿病性ケトアシドーシス」に陥るというショッキングな出来事が問題になっています。

 清涼飲料水には糖分が多く含まれていますが、この清涼飲料水を容量の多いペットボトル(1・5リットル入りなど)で飲みすぎて起きる糖尿病性ケトアシドーシスを、「ペットボトル症候群」と呼んでいます。

 糖尿病性ケトアシドーシスというのは、糖尿病の悪化した状態です。インスリン機能が低下し、エネルギーとしてのブドウ糖を必要以上吸収できなくなり、身体の筋肉や脂肪からエネルギーを利用しようとしますが、ここからできるケトン体というものによって通常中性である血液が酸性になってしまいます。このため、身体の機能も低下し、症状が重くなると意識がなくなってしまいます。

 また、糖尿病の人は尿の量が多くなりますが、糖尿病がひどくなると脱水状態になり、この場合も意識がなくなる昏睡状態に陥る危険性があります。これを糖尿病性昏睡といいます。

 炭酸飲料、コーラ、果汁飲料、コーヒー飲料などの糖質濃度は約10%で、1.5リットルのペットボトル1本では、約150gの糖質を摂取することになります。身体に良いとされるスポーツドリンクも例外ではありません。これを1日に2・3本のみ続ける若者も少なくなく、高血糖になり、高血糖による喉の渇きからさらに清涼飲料水の摂取が進むという悪循環が形成され、糖尿病性ケトアシドーシスという危険な状態を引き起こすと考えられています。

 ペットボトル症候群の予防法としては、成分表を見ながら糖分濃度をチェックする習慣をつけることや、スポーツドリンクは、2~3倍に薄めて飲む、スナック菓子など喉の渇きやすい食べ物を多く摂らないようにする、麦茶や水など糖分の少ない飲み物で水分補給をするなどといったことが挙げられます。

 また、のどがよく乾く、頻尿、疲れがとれない、肩こり、急激な体重減少、食べても満腹感がないという場合には、糖尿病の疑いがありますから、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 糖尿病は、身体の機能の低下を引き起こすばかりでなく、規則正しい食事、運動、治療で血糖をコントロールしなければ、ケトアシドーシスのような症状を引き起こすことがあります。自分で、自分自身の身体の管理をおこなうことにより、このような症状を防ぐことができるのですから、飲み物や食事の内容をしっかりと把握し、自分の身体を守っていきましょう。

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