糖尿病と食生活
糖尿病と食生活は、密接な関係があります。糖尿病の予防のためにも、治療のためにも、毎日の食生活を見直してみる必要があります。
食生活の基本としては、「過食や脂肪の過剰摂取をしない」という事にあると思いますが、糖尿病の場合には、状況に応じた食事を考えていかなければなりません。
糖尿病や高血圧などの予防の場合、カロリーや塩分を控えた食事が勧められますが、どうしても物足りなさを感じてしまう人が多いと思います。しかし、味の濃いメニューには、砂糖やみりんなどのほか、調味料も多く使われていることが多く、その分カロリーがプラスされてしまいます。そして、味の濃いおかずだと、ごはんもつい進んでしまうと思います。ですから、やはり薄味に慣れ、食材そのものの味を楽しめるようにしたいものです。
具体的な料理法としては、鰹節や昆布、干し椎茸などのうまみ成分をしっかり利用し、だしをとることから始めましょう。そして、肉や魚は油を使う「揚げる」「炒める」よりも、油を使わない「ゆでる」「蒸す」などがカロリーを抑えることができます。また、料理の上に調味料をかけるのではなく、小皿に調味料を入れて、それに料理を少しつけて食べるようにすると調味料の使用量を減らすことが出来ます。
例えば、「ゆで豚」の場合、ほうれん草や人参などの付け野菜を添え、ポン酢などで味を調えてみてはどうでしょうか?焼き魚にはレモンなど柑橘系の酸味で、うどんやソバのつけ汁やかけ汁には、シソや葱、しょうがなどのスパイスを加えると味に深みがでますし、味噌汁は、野菜をたっぷり入れた「具たくさん」にすると、汁を飲む量が減り、塩分も抑えられ、野菜を沢山摂ることができます。和え物や、おひたし、サラダは水気をしっかりと切り、食べる直前に調味料やドレッシングをかけるのがポイントです。
糖尿病の食事保療法では、正しい食習慣とともに、過食を避け、偏食をしないで規則正しい食事をすることが大切です。つまり、特別な食事があるのではありません。バランスの良い食事、適切なエネルギー量の食事を一日三食規則正しくとり、これを長くつづけるということが大切となります。しかし、すでに合併症がある場合は食事療法の内容が変わってくることがありますから、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
